『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』

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『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』（クロスデミッション）ゲーム版
　バンダイが発売したスーパーファミコン用のＳＲＰＧで、ゲームオリジナル・ストーリー「死にゆく者たちへの祈り」（全6話）がプレイ出来るようになっており、この『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』でガンダムピクシーが登場する。

ストーリー

　ガルマ・ザビがホワイトベース隊との戦闘で、戦死してから5日後の宇宙世紀0079年10月9日のことであった。
　地球連邦軍は地球での大反抗作戦を展開し、オデッサを奪回すべく部隊を集結しつつあった。ジオンのアジア攻略部隊がこれを迎え撃つが敗退し、作戦に参加したウルフ・ガー隊は本体を見失い、はぐれ部隊になってしまう。

　ゴビ砂漠をさまようウルフ・ガー隊は偶然にも連邦軍の基地を発見。
　食料と弾薬の補給のためにこれを奇襲する。

　辺境の基地であったこともあり、連邦軍の戦力は少なく、コンテナに中身が書いてあったことも手伝い、物資の奪取は拍子抜けなほど簡単だった。

　一旦撤収したウルフ・ガー隊は、ザクとグフからなる部隊が先程の自分達と同じように基地へ向かっていくのを発見する。ウルフ・ガーの隊員は合流を提案するが、隊長は慎重論をつげひとまず様子を見ることにした。彼にはこのような砂漠の真ん中に基地があることと、奪取した弾薬のコンテナに書いてあった"RX78XX"という文字、その中身がすべてモビルスーツ用の機材であったことから、新型のガンダムタイプのモビルスーツがいるのではと察知し、チャンスを狙っていたのだった。

　一方、襲撃された、連邦基地にはアルバトロス輸送中隊が駐留していた。
実は彼らには新型モビルスーツ「RX-78XX ピクシー」をホワイトベース隊に届けるべくオデッサへ向かうという任務を帯びていた。
　しかし度重なる基地への襲撃で、白兵戦の出来ないガンキャノンは既に4機も撃破され、残りは2機のみとなってしまった。
　新型のガンダムピクシーを使えば対等に戦えるかもしれないが、長くジャブローにいて現場が分かっていないデスクワーカーの輸送隊長がそれを許可はしなかった。
　そんな折にまたもや敵の姿が確認された。編成及び位置からして先程攻めてきた者ではない。
　既に基地はジオンに囲まれており、対抗するにも既にＭＳは２機しかいない。このままでは全滅すると悟ったモビルスーツの小隊長は独断でピクシーの使用を決行。

　ガンダムピクシーを稼動させる。
　そして、ガンダムピクシーで戦闘を始めてしまう。しかし、その性能はきわめて高くジオンＭＳを格闘で圧倒し撃破してしまう。パイロット自身も量産されれば戦争があっという間に終わると驚愕していた。

　だが、その戦いを見物していたウルフ・ガー隊は、まだ、パイロットが機体の性能に振り回されていると見切り、乗りこなす前に撃破せんと再襲撃をかけたのだった。
　　
　　
主な登場人物
　ボルク・クライ
　地球連邦軍、大尉。元は戦闘機のパイロットであったが、配備される先々で上官に反抗的な態度を取り、ゴビ砂漠の基地へ左遷されていた。
　ホワイトベース隊へと送る新型モビルスーツの輸送任務に就くが、ジオン軍の襲撃を受け、襲撃に対して輸送中の機体の使用を上官に進言するなど、柔軟な発想の持ち主。

　また、率先して陣頭に立ち、部下の信頼も厚い。使用許可の下りたガンダム・ピクシーを操縦し、ジオン軍による数回の襲撃を退ける。

　しかし、命令違反を犯したことと、アルバトロス輸送中隊長が基地を見限ってボルク・クライをガンダムピクシーと共に基地に放置されてしまう。そして、ジオン軍のヘンリー・ブーンと一騎討ちを演じる。この戦闘に勝利しジオン軍のサキ・グラハムを助け、彼と共に砂漠へと姿を消した。

ジオン軍
　ヘンリー・ブーン
　ジオンアジア攻略部隊の生き残りである、ウルフ・ガー隊の隊長。
　MS-08TX イフリート（試作ＭＳ）を駆り、ガンキャノン３機を撃墜するも、ガンダムピクシーの前に敗れ去った。しかし、ボルク・クライに救出され戦争の虚しさを共感し砂漠へと姿を消してしまう。
　非常に癖のあるMS-08TX イフリートを自在に扱っている点からもＭＳ操縦能力で特に格闘には長けていたものと思われ、戦略的眼も兼ね備えていた。

シナリオ
1.襲撃
2.かませイヌ
3.はぐれ者
4.ヒット　アンド　アウェイ
5.クロス　レンジ　アタック
6.死にゆく者たちへの祈り

登場モビルスーツ
　RX-78-XX（RX-78XX）ガンダム・ピクシー
　型式番号はRX-78XX。武装はビームダガー、バルカン、サブマシンガンと軽装ながらも、白兵戦に特化した機動性はガンダムの中でも途出している。＞＞RX-78XXガンダムピクシー【ME-0089/UC】

ガンキャノン
　ホワイトベースに登場したＲＸ－７７－１と同様のもの。
　しかし、パイロットが未熟だったことと、相手がイフリートでしかも近接戦闘の武器をもっていなかった為、あっさり撃破されてしまう。

MS-08TX イフリート
　グフとドムの中間的なＭＳで、グフの対ＭＳ戦術をより特化し、格闘戦をメインに考えられたＭＳ。ギャンに繋がる期待コンセプトである。
　２刀流で両腕にヒートサーベルを装備し、未使用時は腰部にマウントされており、その姿はまさしく宮本武蔵を彷彿させる。
　８機のみの生産で、量産はされなかったが、そのうちの１機は、エクザムを搭載しイフリート改として、ブルーディスティニーに登場している。

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